ブランド化とコモディティ化

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■「ひとり貿易の教科書」
~輸入ビジネス難民から抜け出すための12ステップ~

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こんばんは、大竹です。

今日は先日のニュースからご紹介します。

==ここから==================

■カフェインのイヤリングはいかが?―Amazon、カスタマイズできる3Dプリント製品ストアをオープン

(一部抜粋)

Amazonは3Dプリント製品のストアをオープンした。
このストアでは消費者はサイズ、色、素材、デザインの一部などを好みに応じてカスタマイズすることができる。
取り扱い分野は宝飾品、エレクトロニクス製品、おもちゃ、ゲーム、インテリア製品、キッチン用品などで、
Mixee、Sculpteo、3DLTなど多数のパートナーが製品を提供する。

Amazonは「このストアのデビューによって、
従来よりはるかに柔軟に消費者の要求に応じることができるようになる」としている。
「3Dプリント製品ストアはオンライン通販のパラダイムシフトの開始を告げるものだ。
製造業は消費者の要求にこれまでよりはるかに機敏に対応することができる」と述べた。

==================ここまで==

“ひとり貿易の次はひとりメーカーだ”

ユビケンでは「ひとり貿易」の先に
「ひとりメーカー」という世界観を捉えていますが
このようなニュースが出てくると、ますますそれを実感します。

こういった、可能性に満ち溢れた話を聞くと
ワクワクしてくるのは僕だけでしょうか(笑)

ところで、
ユビケンは「ひとり貿易」を一つのテーマとして提唱していますが、
僕らは「輸入転売」を否定しているつもりは全くありません。

どちらのスタイルを選ぶのかは、本人次第だからです。

薄利でアイテム数を極限まで増やしてグルグル回していくのか、
それとも少しの商品群でもしっかりと付加価値を付け、利益をきちんと乗せて販売していくのか。

薄利多売も、ビジネスの一つの戦略。
最終的には“どんなスタイルで物販を行っていきたいか”というところに集約されます。

ユビケン的には後者の方が、単純にビジネスが楽しくなるのではと思っていますが、
世間では前者のスタイルを狙う人が多いですし、
それはそれで別に肯定も否定もするつもりはありません。

そういえば、ユビケンで東京ギフトショーのディスプレイをお願いしているデザイナーさん。
有名な輸入商社などを手がけている素敵な方なのですが、
初めてお会いした時に、こんなことを教えて下さいました。

“どこで販売するかと考えることは、
 実は商品にとって一番大事なことなんですよ”

当時、僕はとにかくガツガツ売った方が良いと思っていたのです。
商売なんだから沢山売ってなんぼでしょ、と。

しかし、そのデザイナーさんに詳しく教えていただいて
物販は深いなぁ・・と感じたものです。

“例えば量販店に卸して販売すれば、物量としては沢山売れるでしょう。
 しかし商品がコモディティ化されてしまうので、
 価値はどんどん無くなり、商品の寿命はすぐに尽きてしまいます。

 それよりも、安売りをせず商品に付加価値を与えてあげて、
 例えばオシャレなインテリアショップなどを狙っていった方が
 利益率も高くて息の長い商品になる・・という戦略もあるんですよ”

コモディティというのは、安く大量に販売される大量生産商品を意味します。

つまりこれも、販売する商品が
「どう成りたいか、どう有りたいか」で全然変わってくるということです。

こういうのは、この業界ではなかなか重要視されない視点かと思いますが、
今後「ひとり貿易」そして「ひとりメーカー」になっていきたいのなら
考えていかなければならないですね。

物を売る、というのは本当に奥が深いものですよね。

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この記事を書いた人

大竹 秀明

クラウドファンディング物販の第一人者。
黎明期より輸入×クラファンの可能性に着目し、累計20億円以上のプロデュース実績。
その実績が評価され、2019年にはMakuakeベストパートナー賞を受賞。他クラウドファンディングのパートナーも務める。
10年間で1万人以上に講演指導を行い 日本郵便やYahoo!、東京ギフトショー、東京都中小企業振興公社などでも講演。
「セカイをワクワクさせる貿易家を生み出す」 を理念として精力的に活動中。