こんばんは、
SAATS輸入ビジネス講師の大竹です。
割とこのメルマガでは取り上げる話題ですが、
今日はこんなニュースから参りましょう。
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■楽天とアマゾン、国内最強はどっち? 理念と手法が交錯
インターネットによる小売り電子商取引(EC)の国内2強、
楽天とアマゾン・ドット・コムのせめぎ合いが過熱している。
自社で商品を大量に仕入れ廉価販売をする「直販型」のアマゾンに対し、
楽天は中小商店向けの市場をネット上に開設し、出店者から手数料収入を得る
「ショッピングモール型」。本来なら相いれない2つのビジネスモデルだが、
ここに来て両社が販売や流通の手法で互いの長所を取り入れるなど、経営戦術が交錯してきた。
(続く)
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楽天市場とAmazonジャパン。
我々輸入ビジネス実践者にも、とても関係のある話題です。
もちろん、両者のビジネスモデルは両極端なので、単純な比較はできません。
記事にもこのように書いてあります。
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とはいえ、数字そのもので両社を単純に比較できない。まず、両社の収益構造が根本的に異なる。
本やDVD、家電、日用雑貨などを直販するアマゾンは物品販売額をそのまま売り上げに計上するが、
楽天の「売上」は出店者からの手数料収入が主体だ。さらに、ECサイト上での商品売買額を示す
「流通総額」は楽天が約1兆4千億円で国内首位を維持している。
アマゾンは流通総額も非公表だが、「売上高とほぼ同水準」(アナリスト)とされ、
大きく差を付けられているとみられる。
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色々な記事を読む限りでは、楽天サイドはAmazonをかなり意識しているようで、
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危機感を強めた楽天社内には一時、
至る所にこんなポスターが掲示された。「打倒アマゾン!」。
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だったり、
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楽天は「アマゾン流」の物流強化に乗り出す。年内に兵庫県川西市、
来年には千葉県市川市に相次いで大型倉庫の建設を予定。今年2月には
仏物流システム大手「アルファ・ダイレクト・サービス(ADS)」を買収、
倉庫での集荷・配送作業の自動化を計画する。
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というところにライバル意識が強く表れています。
Amazonサイドは(表面的には)競合他社に焦点は置いておらず、
あくまでも「徹底した顧客至上主義」というところに重点を置いているようです。
しかし、我々は別にどちらが最強だろうが関係ありません。
マルチチャネルで両方の良いところを利用するべきですよね。
マルチチャネルの話題を出すと、良く聞かれるのが例えば・・
「楽天とAmazonでの販売価格は一緒にするべきですか?」
「ヤフオクとネットショップは同じ価格じゃないといけませんか?」
というような話です。
これはもちろん「No」です。
まずそもそも、プライシングに決まりはありません。
国内メーカーの商品を問屋などから卸してもらう場合は、
小売価格というのが設定されている場合が多いので、その限りではありません。
逆に言えば、並行輸入品やノンブランド品の強みは
自分で価格を決められるところ、とも言えるわけですね。
同じ商品でもチャネル毎に販売価格というのは変えて良いし、
むしろそうするべきなのです。
同じ商品を楽天では9,800円で販売をして、Amazonでは6,800円でも別に良いのです。
Amazonやヤフオクはネットショップや楽天市場に比べて安値になる傾向がありますが、
ビジネスとしては価格面だけは判断ができない場合もあります。
ヤフオクにはヤフオクの、AmazonにはAmazonのメリットがたくさんあります。
例えばAmazonはFBAという便利なシステムを使うことで大幅に手間を省くことができますし、
入金のサイクルも2週間なので、1ヶ月以上かかる楽天市場に比べると
キャッシュフローの面では非常に良いのです。(※審査により楽天も早める事はできます。)
更にマルチチャネルというのは立体的にも考えていけます。
例えば僕自身、楽天・Amazonジャパンはそれぞれ2つ以上のお店(アカウント)を持っています。
そこには色々な意味があるのですが、結果的によりビジネスを効率的に進めることができます。
楽天市場 vs Amazon
大いに戦っていただきましょう。
僕らはそれぞれの良い面を上手に活用して立ち回っていきましょうね。
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