遂に1ドル150円!どうする?
いよいよ1ドル150円まできました。円安の流れが止まりません。こういう時にどう立ち振る舞うのか? 貿易家にとって重要なことです。
今日は貿易家の円安対策について、お伝えしようと思います。
【値上げ】と【コスト削減】
基本的には値上げとコスト削減です。
- 販売価格の値上げ
- 輸送などのコストの見直し
つまり「利益率を上げる」ということ。これに尽きます。
Amazonや楽天ヤフーなど、ECのみで販売している方は価格調整も容易かと思いますが、卸販売をしている方は、小売さんや卸さんに相談をしましょう。値上げをするからと言って取引終了にはなりませんので、安心して堂々と伝えてください。
値上げのあれこれ
▼関連商品の販売
セット販売や販売数量が増えて、売上向上に繋がるでしょう。
▼新商品の発掘や開発
高利益率が期待できる新しい商材を探したり、OEM開発しましょう。
▼販路拡大
まずはクラファン、Makuakeで販売。次におかわりでMachi-ya、またはCAMPFIRE。またおかわりでFIRST STEPで販売する。
そして一般販売でも、さらなる販路拡大を。
- Makuakeストア
- Amazon
- 楽天市場(卸も含む)
- Yahoo! ショッピング
- D to C(自社EC)
- 小売店 / 専門店 / 量販店
- 卸販売
- ポップアップ
あるいは、セールモンスターのようなマルチチャネル販売サービスを検討する。
▼海外販売
例えば・・
- アメリカのメーカーの総代理店としてMakuakeを実施。
- 日本国内のECで販売しながら、台湾zeczecでのクラファンを実施。そのまま台湾のECで継続販売。
- 韓国メーカーの総代理店としてMakuakeを実施。その後はAmazon.comで販売する。
などなど、最近は海外販売に繋げる生徒さんも増えてきました。
コスト削減のあれこれ
そしてコスト削減です。
▼コストは「固定費」と「変動費」で分けて考える
固定費というのは、毎月必ずかかるコストです。オフィスの賃料だったり社員などの人件費です。変動費というのは販売数に乗じてかかるコストです。(仕入原価、販売手数料、送料など)ここに無駄がないか見直しましょう。
▼固定費はなるべく変動費に
社員を雇用するのではなく、外注スタッフを入れてチームを作る。立派なオフィスはやめて、自宅やシェアオフィスにする。カフェで仕事をしても良いですね。
▼変動費を見直しする
《仕入原価》
メーカーに事情を伝えて、仕入原価を安くしてもらえるように交渉する。
《送料(輸送費)》
これまでずっと同じ代行業者やフォワーダーを使っていた方は、他の業者も比較検討してみる。
《商品の外箱》
もっと薄くできないかと考えてみる。そうすることで、輸送費を下げることもできます。もちろん箱を作り直すとなるとコストが掛かりますが、中国の工場などで作ってもらえば、1個2円とか10円とか意外とそのぐらいだったりします。工場に直接伝えるか、代行業者さんに相談してみましょう。
《倉庫のコスト》
AmazonFBAで販売している方は、FBAの保管料などが意外とコストを圧迫していることが多いので、キャッシュフローから見直してみる。
《在庫処分》
一年以上売れていない在庫はそれだけでリスクなので、Amazonやメルカリなどで在庫処分してしまいましょう。
安くないと売れないという幻想
ざっと書いてみましたが、色々と見直す点がありそうです。きちんと対処していけば、今後の為替変動の流れでも生き残っていけるでしょう。「値上げをしましょう」と言うと“安くしないと売れない”という幻想に駆られている人が多いと思います。
ですが、本当にそうでしょうか?
私自身の話で恐縮ですが、例えばAmazonで何かを買う時・・スマホのケーブルでも良いです。私だったら、絶対に最安値の商品は買わないです。なんか怖いし、安物買いの銭失いになりそうな気がしてしまいます。それよりは中間ぐらいかな? 比較的安く、レビューも良くて、デザインや用途にも合っている。私なら、そういうものを買います。
あるいはMakuakeで買う時。正直、細かな価格は見ていないです。そもそもクラファンは「1円でも安いから買おう」という市場ではないと思います。
「これすごい!」
「これ面白そう!」
「こんなのあるんだ!」
「なんかネタになりそう」
というのがクラファン客の心境ですよね。もちろん個人差もあるでしょうが、色々なお客様がいて、だからこそ「自分の商品は誰がお客様なのか?」というのは非常に重要になってきます。
「自分の感覚だけが全てではない」ということを認識しておくといいと思います。
仕入原価3.5倍以上の価格に設定しよう!
今日は円安対策についてお話しましたが、日本での販売価格は「あなたが自由に決めていい」のです!
きちんと利益計算をして、必ず赤字にならない販売価格を設定してくださいね。
利益計算と並行して、日本での値ごろ感ある販売価格であることを心がけることも大切です。
正しい「利益計算」について動画で解説中!▼▼▼