こんばんは、大竹です。
アジアの見本市と、ヨーロッパの見本市。
今日はそんなお話をさせてください。
実は先日ドイツのテンデンスで、僕らは結構衝撃を受けました。
衝撃というのは、別に斬新さや奇抜さがあった、という意味ではありません。
一つ印象深かったのは、あるクライアントさんの商談の時。
普段のように商談のテクニック的なフレーズも交えて話をしていると、
“商品単価がいくらとか、ロットがどのぐらいとか、そんな事は大事ではない。
それよりも、あなたは私のこの商品を、日本でどんな風に販売しようと考えているんだ?
プランがあるならそれを教えてほしい。大事なのはそこだ”
こんな感じで言われました。
“商品には愛情と誇りを持っている。
誰にでもおいそれと販売ができるわけじゃないんだ”
普段、中国輸入や並行輸入品の販売では、忘れてしまいがちなこと・・
「安さ」に目を向けがちで、品質には「多少目をつぶろう」と考えてしまう、ということ。
それは単純な転売でも、OEMだとしても、そうなのかもしれない。
どうしても、なってしまいがちです。
しかしそうではなく、品質に拘った商品を、思い入れを持って販売していくという姿勢。
その姿を目の当たりにして、商売人・貿易人としての心を刺激された、そんな感覚でした。
僕らはこれまでアジアの見本市、そしてヨーロッパの見本市を経験してきたお陰で、
それぞれの特徴、善し悪しが鮮明に感じ取れるようになってきました。
ヨーロッパ商品でで感じたのは
「商品軸ではなくストーリー」という視点で商品を選定すべきという考え方。
商品単体で「売れるか」「売れないか」判断するというよりは、
商品群で見て、その背景にあるストーリーに価値を付与できるかどうか、
そこで判断しようということです。
ある意味でヨーロッパの商材というのは、それだけでストーリがあるわけです。
それは単純に日本人が欧風なデザインが好きだったりすることもあるし、
ヨーロッパの歴史や伝統、価値観などが染みついているからです。
例えば、ドイツといえばビールが有名なのですが、
ドイツビールは「ビール純粋令」を順守して製造されています。
これは16世紀にヴィルヘルム4世が制定したもので、
ビールの製造にはホップ、麦芽、水、酵母だけが使用できることになっており、
今現在もこの法律により、ドイツ国内の醸造所の多くは、品質を守っているのです。
あの濃厚でコクのあるドイツビールは、このようにして産み出されているのですね。
(多分こんな話だったと思いますが)
こういうストーリーを聞くと、何だか既に美味しい気持ちになるわけです。
中身は同じビールなのかもしれない、でも、飲んでみたくなるわけです。
こんな説明でお分かり頂けますでしょうか。
ちなみに、大竹は、何か物事を見たり判断する時に
常に2つ以上の視点から見ることが癖になっています。
何故かというと、
物事は2軸で見ると、より鮮明に見えるからです。
相対性が発揮されるというか、比較基準があるということですね。
これはもともとミュージシャン時代に、
できるだけオーディエンス側の感覚で考えるようにしていたのが染みついていて、
ネット販売でもビジネスでも、顧客目線というのは、かなり意識をして動いているつもりです。
この話は長くなるので、とりあえず置いておきます!
さてさてユビケン90days実践プロジェクトですが、
いよいよ2014年、最後に一つ動きたいと考えています。
今年はユビケンとして、かなり精力的に動いてきましたし、
数多くのサポートをさせて頂けたことで、飛躍的に成長できたと実感しています。
ガチの交渉を200社以上とやり合って来ているのですから。
そりぁ、色々わかってきますよね。
自信もついてきました。
公開は間もなくかと思います。
今年最後の大きな花火を打ち上げましょうぜーぃ!